【落とし込み攻略】今シーズンの冬におチヌ様の釣れる場所はどんな場所??
どんな条件の場所で釣りしてるんですか?
何人かの方に、質問を受けました。
昨シーズンまでのこの時期とは全く違う場所選び。
こう答えましたが、
では、昨シーズンまでのこの時期に選ぶ場所というものは、
ズバリ、
湾奥×シャロー×風裏×ストラクチャー
上記が絡む場所です。
冬の時期は出来るだけ、それらが複合する場所を選ぶ事でおチヌ様と出会える可能性が高くなる
と言う私の中での冬のセオリー?!です。
とはいえ、前年、前々年度だけで言えば北港夢洲スリットがかなり良かったので
北港スリットはそのセオリーで言えば例外なのかもしれません。
(2018年秋から2019年にかけてイガイが年越しするくらい豊富で北港スリットはそのイガイで良く釣れていました。また、イガイの付きがかなり悪かった2019年の盛期には、このスリットだけは比較的他の釣り場よりも多くイガイが付いていた事もあり、それもまた予想以上の釣果を叩き出しました。)
この北港の話にしても、セオリーにしても、私自身の感覚的な所も多いので、
一概にこうだ!と断定できるものではありませんので悪しからずご了承くださいませ。
セオリーに当てはまらない場所はまったく釣れないのか?
と極端な結果を想像される方もおられるかもしれませんが、
そんな訳ないやろ!(;’∀’)
という事で
今シーズンは今まででは選ばなかった場所で何故釣果が出るのかを考えてみました。
全ては落とし込み釣りに対しての私見的妄想なので悪しからずご了承くださいませ。
揚げ足取りマソは見ないでください(;^_^A
湾奥×シャロー×風裏×ストラクチャー
本来?!冬になってくると、私が良く選んで行っていた釣り場は
見出しで書いた様な場所がメインでした。
湾奥は風の影響を受けにくい場所という意味
風裏はその影響を受けにくい為水温が比較的安定している
更にシャローな場所には餌が付いているという意味で
その個々を追求して行く事で、完全にイコールとまでは言いませんが
ニアリーイコールくらいで
湾奥≒シャロー≒湾奥≒風裏
と繋がって行くのではないでしょうか。
ほんまか?(笑)
そして、その中でも特にストラクチャー(テトラ等も含む)やシェードが(ストラクチャーがあれば必然とシェードになる場所も見つかる)絡む場所を選んで釣行する事で釣果に繋がる事が多かったのです。
そして、所謂一般的なセオリーで言われている、沖でおチヌ様は越冬している。
という事ですが、全ての個体が越冬している訳では無く、
体力のあるチヌややる気のあるチヌなどは、水温も一昔ほど下がらなくなったのか、
細かい事はわかりませんが、
越冬せずのおチヌ様も居てます。
そして、沖で越冬せずそういった場所に居てるおチヌ様は
デカい個体が多いのも事実です。
デカい個体は生存年数もその大きさと比例している場合が多いです。
という事は、その分生きて行くための経験も豊富で、
冬には湾奥やシャローな場所には餌が豊富に付いている事を知っているのです(妄想)
なので、この時期に釣れる個体は比較的大きい場合が多く、引きも強い事が多いのです。
私は、この条件に当てはまる場所の中でも
特テトラに良く足を運んでいました。
水温×餌×潮×人
では、何故この時期のセオリー(私見)ではそういった場所が良いのでしょう。
何故風裏が良いのでしょう、何故シャローが良いのでしょう、何故ストラクチャーが良いのでしょうか?
おチヌ様が良く釣れる時期とそうでないこの時期で特に違う条件とはなんでしょうか。
水温
そう。水温です。
水温が低くなると、おチヌ様の活性やら、活動限界水温やら、越冬、乗っ込み、
色んな事が出てきますが、
寒ければ動きが遅くなり、暑ければこれまた動きが遅くなり、
いわゆる適温が一番活性が高くなるのは人間も魚も、その適温は違えど、生物全般ほぼ同じだと思います。
おチヌ様も、水温が下がれば動きも鈍くなるし、比較的暖かい場所に身を置くに越したことはない筈。
そして、餌が無い場所よりある場所に越したことはない筈。
そう考えると、先程書いた、
湾奥×なんちゃらかんちゃらな場所は寒い冬の時期は
風の影響を受けにくく、その為水温の変化も少なく、低いながらも比較的安定している、更に沖に比べてその水温の変化が少ない事や、ストラクチャーなどもあり、餌も付いている事が多いので(私見)
比較的居心地がまだマシだと仮定できます。
しかし、今シーズンの水温はどうでしょうか?
2019年12月~2020年1月
2016年12月~2017年1月
冒頭に書いたセオリー(私見)がバッチリ当てはまった2017年、そして今シーズン2020年の大阪湾の任意の場所の水温の違いです。
断定的には言えませんが、そのセオリーが通用した年に比べて、今シーズンは比較的高めの水温で推移しています。
図に関して言えば、今シーズンは表層の水温が10℃を下回る事が無かったのです。
それに比べて、セオリー(私見)が通用した年は、10℃を下回る日が何日もあり、今シーズンよりも体感的にも寒かった日がそこそこあった事が分かります。
この表層の温度が寒いながらも10℃を切っていない、という事は
落とし込み師には重要で、
前向きな事を考えると、まだまだ上層で釣りが成り立つ
という事なんです(笑)
そう。この時期にしては水温が下がり切っていないため
例年の状況より、おチヌ様も沖の深場で越冬する事も必要なく
水温が低いながらも変化が少なく、餌のある比較的安定している風裏湾奥に居る必要性が無いのです。
そう水温に関して言えば、盛期と同じ場所でおチヌ様をまだまだ釣る事が出来るのです。
※もちろん場所によってはこの限りではない事はいうまでもありません
餌
今シーズンは稀に見る餌(イガイ)の付きが悪く
その確保に私たち落とし込み師は苦労しました。
しかし、逆にそんな中でも餌が付いている場所では
集中して釣果を得る事が出来ました。
神戸方面で言えば、イガイがほとんど付かなかったこともあり、稀に見るおチヌ様不漁のシーズンでした。
何度も言いますが、まったく釣れない訳ではありません。
0か100か、そんな極端な状況ではないです。
そして、その集中して釣果が出ていた場所も、その餌となるイガイが落ちてしまうと、
それ程数がでなくなり、釣果が全体的に散漫になったように思えます。
また、さほど期待していなかった場所でもまとまって魚が入って来たのか、爆釣したりもあり、続けてその場所に通ったら翌日にはまったく釣れなかった。
という事もありました。
そんな中で、使用する餌はイガイからフジツボへと早めの移行を余儀なくされ
この秋からはセオリーに沿って釣り場を選んで釣行していたのですが、思うような結果を得る事が出来ませんでした。
なんとなく大まかに感じたのは、イガイが無くなってからは
おチヌ様は餌を探して移動を繰り返していたのかな
と思いました。
餌を探し、群れが接岸してきた時は比較的釣果が出て、
その群れがまた移動してしまったら釣れない。
そしてその群れは大小様々であり、大きな群れが入ってきた場所は、
集中して釣れ、小さい群れならば、その同じ釣り場でも釣れる場所釣れない場所が出て
ある意味、ギャンブル的な要素も多かった様に思えました。
餌を探して移動を繰り返していたという事は、接岸してきたものの、どの場所も、しっかりと越冬する為の栄養を蓄える位の餌の量を確保できないほど、餌の付きが悪いのかなとも思いました。
そして、その餌不足は冬のこの時期まで続き、越冬前の荒食い秋パターンの時期に、
十分な餌を確保確保できなかったおチヌ様が多いのか、
昨シーズンの同じ時期と比べ、自身が釣り上げたおチヌ様は、体高が薄いペラペラな個体の割合が高いです。
しかし、先程の水温が例年に比べて下がり切っていない事も加え、冬を越す為の十分な餌を確保できていないおチヌ様がわんさかといて、それでも生きて行かなければならないので、今でも壁に付いている餌を求めておチヌ様がウロウロしているのです。
そして、その餌は何かと言うと、フジツボをメインに白い餌を食している様に思えます
(逆に言えば、それしか餌が無い。水温が下がって行くにつれて硬い餌を食べる事は体力も使うので本当はもっと違う柔らかい餌を食べたいはず)
例年の雰囲気で言うなれば、11月のこれから冬になるぞー!!
って時期のおチヌ様感じです。
潮
太平洋側の潮は一般的に夏は濁り易く、冬は透け易いと言われています。
簡潔に書くと(細かい事や専門的な事は割愛します)
夏は南からの風で、沖から岸に向かって風が吹き、
水面近くのプランクトンが岸に寄ってきて濁りが入る
冬は徐々に西高東低の気圧配置になり、
北西よりの風が吹きます。
北よりの風は陸から海に向かって吹く風で、プランクトンは沖に流され、潮が透けてしまう
というような感じです。
水温が下がり切らず盛期の時に釣れる釣り場にも、今まで書いた様な理由でおチヌ様が居てるのですが、潮が透けている為おチヌ様の警戒心も強く、思った様にアタリを出せずな状況に陥ってしまうのです。
おチヌ様が居てるのに、見えているのに釣れないのです(笑)
そして、もちろん盛期に比べると水温は低くなっているので(下がり切っていないが)
活性もそこまで高いわけではありません。
人
そして、人。
人という存在はおチヌ様にとって天敵で、特に自身の水面上に対しては特に敏感です。
潮が透けている状況で、人が多くいると、それだけでプレッシャーを与えてしまい、ますます口を使わなくなるのです。
透けている潮で、おチヌ様が見えており、そーっと仕掛けを投入しようというそぶりを見せただけで
魚雷発射したり、直ぐに見切られすーっとどっか行ってしまう。
この時期あるあるです。
結局の所どこでつれるの?
盛期にイガイの付きが悪かった事もあり、越冬するに十分な栄養を確保できなかった
そして、水温が例年ほど下がり切っておらず、湾奥に行かずとも、盛期の釣り場にも餌を求めてまだまだおチヌ様は上層に居てる。
しかし、潮が透けている事も手伝ってなかなか釣れない。更にそれに加えて人も多い。
では、水温も下がり切っていないので、風が当たり水面がバシャバシャしている事で多少は警戒心を和らげる事ができておチヌ様が釣りやすくなるのか?
それとも透けているけど、細心の注意を払って、超忍者釣法でおチヌ様を狙うのか
いや、濁りが入っている場所を探すのか??
いやいや、それでもセオリー通り湾奥×なんちゃらを狙うのが良いのか??
本末転倒な話になりますが、
結局のところ、どこでも釣ろうと思えば釣れると思います(笑)
冬のセオリー通りに湾奥×なんちゃらでカニさんや青コガネを使って冬の釣りをするのも良し、
透けているけど、盛期の場所で釣るも良し、
自身の好きな場所で釣る事が出来ると思います。
そうは言っても、もちろん冬なので、絶対数は少なくなると思いますが、
めげない折れない心があれば釣れると思います。
それは今シーズンは例年に比べて水温が下がり切っていないという事と、餌となるイガイが少なかったという上記で書いた理由があるからです。
そう。だからこそ、まだこの時期でも上層での釣りが楽しめるのです。
私の釣り場選び
今まで書いた事は、BKYさんの記事
を元に、釣り場と餌を選び釣行した結果で得た、
私の経験を加えて書いています。
どこでも釣れると書きましたが、その中で私は比較的
釣りやすい場所
を選んでいます。
そして、それに加えて目印でアタリが出る棚でおチヌ様が釣れるという事で
BKYさんの推奨釣り場と餌
ハング×フジツボ
が私が選ぶ釣り場です。
ハングフィールドを選ぶ理由としては、透けている潮の中でおチヌ様の警戒心和らげる事が出来るため。
フジツボはマッチザベイト。
です。
それに加えて人が入っていない環境であれば、より釣れるかと思います。
ハングではなく、垂直壁でも人が入っていなければプレッシャーも薄れていますので、おチヌ様をゲットする確率はかなり高くなるのかなと思います。
正月明けの垂直沖堤防でも、そこそこ良く釣れていたように思います。
私が正月元日から数日間、そのハング×フジツボな場所で釣行し、おチヌ様をそこそこ釣って思ったのは、
ハングの顎下を叩いてバシャバシャしているより、顎下が水面下にある方が良い。
ハングだけでなく、その奥にパイルなど縦のストラクチャーがある方が良い。
ハングは、より奥に入っているハングが良い。
ハングが浅ければ、水面はバシャバシャしてない方が良い。
でした。
理由は、
ハングが水面下にある事で、その顎下直下におチヌ様が付いている事が多く、ハング奥を意識しすぎずとも食って来た。
更にパイルなど縦ストラクチャーにおチヌ様は付く傾向があるので、そういったおチヌ様の好む場所がある方が良い。
また、水面下でハングが奥に入っている事で、風が当たってバシャバシャしている事でその表面の水温の低下の影響を受けにくい(私見)
ハングが浅く風が吹き水面がバシャバシャしていると、水温の低下が懸念。
ハングが浅くても、風が吹かず水面が安定していると、おチヌ様もそのハングに身を潜めやすい。
しかし、水面が安定していると、ハングが浅ければ、やはり警戒心も出るのがジレンマ
それらを踏まえて
ハングが深く奥にパイルなどストラクチャーがあり、多少風が当たり水面がバシャバシャしつつハングは水面下
これが最強に釣りやすかったです(笑)
後は如何にフジツボをアピールさせて、そのハングの奥に居てるおチヌ様に口を使わせるかがとても重要です。
イガイの内錘の様に、容易にハング奥へとフジツボを届ける事はできませんので、
少し重めの錘でリアクションで食わせるのか、
潮の引っぱりを利用して奥に送り届けるのか、
ノーシンカーで潮任せでフワフワと送り込んで行くのか、
それら全てその時その時で潮の状況、風の状況などが変化しますので、
頻繁に錘を変えて調整しました。
どのやり方が正解というよりも、その場に応じて如何にそれをアジャストさせるかが重要です。
ハングの釣りは落ちる角度に泣き笑いする釣り
要は技術の差が顕著にあらわれてしまう
だからハングが好きにならんと楽しめない
同じ場所で同じ様に落としているように見えても、実は餌の送り込む角度が違う。これによってその人その人によって釣果が顕著に変わってくる pic.twitter.com/sLnTTs9NzS— ローレル@ 落とし込みDO (@piryofu) December 23, 2019
その仕掛けの落ちて行く角度で顕著に釣果の差がでます。
なので、釣りやすかったと書きましたが、
テクニカルで、しっかりと仕事をすれば結果が付いてきますが、
そうでなければ、アタリのアさえもらえません。
BKYさんの言葉を借りて言えば、
それは、水温が下がり切っていないので、上層で当たるけれど、
全体的に見れば、おチヌ様は色んな場所に分散しており、その場所に対する絶対数は確実に減ってきているので、
その中でも比較的おチヌ様の居てそうな場所で、自分を信じて、めげない折れない心で効率良く落として行けるかが重要なのかもしれません。
まとめ
今回この記事に書いた事は、上手い人に意見を聞き、それを元に自身で竿を出してみて得た結果を元に書いているだけなので
これがどこでも当てはまるのかと聞かれたら、それは分かりません(笑)
あくまでも、この今の状況下で、どうやったらおチヌ様を釣る事が出来るのか
結果、釣果が付いて来たけど、何故釣る事が出来たのか?
と、前向きな気持ちで書いた記事です。
以前の記事で何度か書いた事ですが、
その日のその状況でおチヌ様を釣る為にどうすれば良いのか、
その釣り場に初めて行くなら、最低限の下調べでその形状や餌、天気、潮等を把握しイメージする。
そして現場に立ち、その場面での情報を収集し、下調べで得た情報と組み合わせ、自身で考え、おチヌ様のアタリを引き出す。
アタリを引き出す事が出来たら、そのアタリはどういったアタリなのか、そしてそのアタリをもっと出せる様にするにはどうすれば良いのか、
更に、そのアタリに対してどうフッキングに持ち込むのか、
タックルは?錘は?そして今の状況とのバランスは?
狙う場所にどうアプローチすべきか?
色々な事を考え、試し、正解まではいかずとも、正解に近づけて行き釣果に繋げるか、
その過程が落とし込みを釣りをするに於いて
一番の萌えるポイントだと私は思っています。
今回の年末年始の釣りは、
自身の決めた
自分勝手ルールに惑わされることなく、上手い人の話を聞き、
セオリーとは違う釣り場選びをし、釣果につなげる事が出来ました。
しかし、同じ状況がこれからも続くわけでは無く、その場面に応じた
釣り場選び、落とし方、おチヌ様の狙い方を柔軟にして行かなければならないという事でもあります。
落とし込み釣りに於いて、答えは1つではないし、これをしなければならないって事はありません。
実践を元に経験を積んで、色んな状況に対応出来る様になりたいと思います。
今年もまだまだ飽きずに落とし込み釣りに励みたいと思います(笑)
さぁ、冬はおチヌ様なんて釣れないって思ってるそこのアナタ!!
ここまで読んでくれたら釣りに行きたくなるのでは?(笑)