第3回おチヌ様の落とし込みを始めたい人と初心者(私含む)へ送る手引き。手引きになってへんけど・・落とし込み釣り(総称)に使う餌と時期は?
第1回
第2回
おチヌ様の釣れる確率を上げることや、その釣れるフィールドやタックルなどについて書いてきましたが、
今回は、おチヌ様の釣れる時期、その際の餌について書いて行こうと思います。
私は現在落とし込み釣り(総称)をはじめて半年なので、経験してない時期、事も多々ありますのでこれから
を始めて1年半近くたちました。さらに経験した事は加筆して行こうと思います。
※ここに書くことは、あくまでも私見なので、間違ってる事はあるかと思います。おチヌ様を釣り上げる為のイメージ(フィクション)であるという事をご理解お願いします。そしてそれらを不快に感じる方はみないでください。あくまでも私見という事をご理解ご了承していただける方のみご覧ください。
2017.08.31加筆修正しました。
おチヌ様が釣れる時期って?
おチヌ様は1年中釣れます。
釣れますが、狙い方も釣り方も少し変わってきます。私が今現在2016.10月2017.08.31現在で知る限りもう少し詳しく書いていきましょう。
おチヌ様のシーズンは?
この文章を書いてる秋は冬に向けて栄養をつける為、ガンガン食欲旺盛になる時期です。冬には越冬するために温度変化が少ない沖に行ってしまうおチヌ様。そして春は乗っ込みと言われる時期で産卵の為に浅場におチヌ様がやってきます。そして、産卵後疲れたおチヌ様が一服する釣れない時期があり、そして体力を回復し、梅雨から再びおチヌ様活発になります。そして夏にかけて浅場で過ごし、そしてまた秋へと繰り返して行きます。
地域にもよりますが、平均して3月~11月までが所謂おチヌ様のシーズンというのでしょうか。
1年間通して落とし込みを経験しましたが、へち釣り、目印、前打ち、超前打ちなど、落とし込み釣りの釣り方を選ばなければ、ほぼ一年中数が釣れます。
私は全ての釣り方をします。個人の感想では、乗っ込み時期の産休期が一番釣れなかったように思います。。(これも釣り方を限定したり、人それぞれで結果は変わるかと思います。)
では、季節ごとのおチヌ様について地域やその年などによって前後はありますが説明していきます。
3,4,5月
この時期は乗っ込みシーズンと言われ、産卵の為に浅場にやってきたおチヌ様が釣れる時で、体高のあるパワフルなおチヌ様が狙える時期です。
今年2016年は乗っ込み時期が早かったみたいで、3月末に落とし込み釣りを始めた私は、無知なのもありましたが、全く釣れず、辛い思いをしながら過ごした時期でもありました。=私はまだこの時期のおチヌ様に出会っておりません(笑)
2017年にはおかげ様でこの時期のおチヌ様をゲットする事ができ、ウハウハも経験しました。
しかし、乗っ込みと言うものは考察ブログにも書きましたが、荒食いの時期、沈黙期、産卵期、産休期、そして、産卵時期、場所によって個体差がある事が分かり、その時その場面に遭遇しないとなかなか厳しい時期であることも分かりました。
日ごろから釣り場へと通い状況を見極める必要があります。
2017年には真冬の時期には青コガネを多用しましたが、青コガネ~カニへと餌替わり?する時期が早く、周りが青コガネで落とし込みをしている時に一人カニ餌で爆釣した時もありました。
この時期使用した餌は、カニ、青コガネ、終盤にイガイでした
6,7,8月
乗っ込みで体力を使い果たしたおチヌ様は若干休息を経て梅雨くらいから活発になり数が釣れる様になります。そして、この時期のおチヌ様は壁に付いている甲殻類を捕食します。イガイ(カラス貝)が堤防の壁やテトラにびっしりと付き始める時期でもあり、おチヌ様もそれをメインに食し始める時期でもあります。私が初めておチヌ様を釣り上げたのはこの時期でここから、周りの方々にも助けられ、自身でも信じられないくらい釣果が上がる様になりました。
2017年はこの梅雨の時期に数が釣れると言われていたものの雨も少なく、所謂梅雨爆というものがあまりなかった様に感じました。
しかし、沖堤防ではこれでもかっという位釣れる日もあり、諸先輩曰く当たりの年だとも言っていました。
しかし、釣れる場所がその時その時で限定されているので、釣れる場所を把握するのが難しい時期でもありました。
そして、春は朝秋は夕という言葉がある様に、
まとまって釣れる時間帯が朝から夕方にシフトチェンジして行く時期でもありました。
この時期私が使用した餌は100%イガイでした。
9,10,11月
最初は型が小さいものが多いが、どんどん型が大きくなりかなりパワフルな引きを味わえる時期に入って行きます。この最初の時期は練習に持って来いで、型は小さいもののアタリがかなりもらえます。そして10月の中旬小さい中にそこそこの大きさのおチヌ様が増えて来ます。そして引きもとても強いのでかなり楽しめます。この時期になると、イガイは落ちてしまい、その上からフジツボが付き出す時期でもあり、これに伴いメインの餌がイガイからフジツボに変わる時期でもあります。
この時期私が使用した餌はイガイ、フジツボ、カニでした。
12,1,2月
所謂冬の時期おチヌ様は水温の変化の少ない深場で越冬するのですが、おチヌ様の中には湾奥や堤防の近辺で越冬するいわゆる「居着き」もいてるのでこの時期でもおチヌ様が狙えるのです。私もまだこの時期は未経験なのですが、この頃のおチヌ様は上がる数は比較的少なくなるものの体力を蓄えているおチヌ様が多いので掛かれば引きは半端ない事間違いなしですね。
この時期は、どうしても絶対数が減りますので第1回で書いたような確率を上げて、おチヌ様を狙って行くのが重要に思います。まだ未経験ですが(笑)
季節ごとにおチヌ様の状況は変化しますが、それに合わせた狙い方、釣り方をしっかりとすればおチヌ様は1年通して釣れるのです。
餌を制するものは落とし込み釣り(総称)を制す
なんだかんだ言って、おチヌ様を釣り上げる為には餌が重要です。その時期に応じた餌を使い分ける事がおチヌ様を釣り上げる確率を上げるための重要なポイントでもあります。
しかし、初心者の方にとってその餌はどう使えばいいの?そしてそれは売ってるの?それともどこかで採りに行かないとだめなの?そしてそしてそれはどこで採れるの?
もう餌だけでも疑問だらけです。
私自身が未経験の餌もありますので、経験し次第加筆していきますのでご了承くださいませ。
おチヌ様を釣るにはもちろん餌となるもの(餌に見えるものもアリ)が必要ですが、その地域、時期によってもその餌は違います。
先ずは、釣り場の堤防やテトラの水面近くを見てください。何がついてますか?なんやかんや付着物がありませんか?
この付着物は場所、時期によってさまざまなものが付いてます。おチヌ様はその付着物を食しているのです。
その付着物の中には色々な虫も生息しており、おチヌ様はそれも食します。
その釣り場のおチヌ様の胃の中に何が入ってるかを確かめると一番分かり易のですが、、
落とし込み釣り(総称)で使用する代表的な餌を紹介
カニさん
これは通年を通して使える餌ですが、私の感覚(信憑性がない)では万能餌のイメージです。
おチヌ様が食す餌の移り変わり時期や、他の餌でおチヌ様が口を使ってくれない時に使用するイメージがあります。
もともと私自身は勝手なイメージで
「落とし込み釣りの餌=カニ」(まぁ、関西の釣具屋さんで買える落とし込みの餌もカニと虫エサくらいなのですが、、)
だったのでカニを使って始めましたが同じ釣り場に旬の餌を使って落とし込み釣りをやってる方の方が釣果は良いです。やはりその旬の餌には敵いません
カニさん入手方法
沢山の種類がいてますが、関西なら釣具屋さんで入手することが出来ます。
関西の一般的な釣具屋さんに売られているものは岩ガニ、磯カニ、クモカニなどです。釣具屋さんで買うのが手っ取り早いです。
カニの大きさは私の周りでは
「自身の爪の大きさ=カニの甲羅の大きさ」で例えて
人差し指の爪くらいのカニ100個ぉ(*´▽`*)
とかって注文します。
若しくは、ゴロタ石などがある浜や、河口。イガイ等岸壁の付着物の塊の中などにカニさんは棲んでいます。基本的によく見るとどこでもいてますよ。取りやすい場所としては、干潮になるとゴロタ石がむき出しになるような所に行きそこにある石をひっくり返すと大体いてますよ。怪我をしないように軍手必須です。
採取したカニさんは温度変化の少ない容器に入れ海水をヒタヒタくらいにして保冷剤などを入れて保管してください(飼育方法とは別です)または専用のカニ桶などを使用してももちろん良いです。釣りに使用する分だけ採ってください。余ったら逃がしてあげるかきっちり飼育してください。
その他、タンクカニと言われる、岸壁の付着物に住んでいるタンクカニと言われる片方の爪が大きいカニ(この爪をおチヌ様は好んで捕食する)もいてますが、この種は採取できる年と取れない年があるので、もし見つけたら採取して冷凍保存しておくのも一つの手ですよ(乱獲はだめですよ)
イガイ(ムラサキイガイ)
このイガイやカラスと呼ばれる貝は岸壁やテトラなどに付着している真っ黒い貝の事です。
地域によってはカラス貝とか呼ばれるみたいですが、あくまでも通称であり、本当のカラス貝は全く別種であります。
イガイは、地域によって誤差はありますが、5月くらいから付き始めて7月くらいに最盛期を迎えます。そして、8月中頃から暑さなどで落ち始め10月には大半が落ちてしまいます。中には落ちずに年を越えどんどん大きくなるイガイもありますが、ほとんどは1年スパンで落ちては付き落ちては付きします。しかし、全てが一斉になくなるわけでもないので、イガイが付いている場所を見つけそれを確保する事がとても重要になってきます。
同じ釣り場で落とし込み師がイガイを餌に爆釣してるのに、自身はイガイを持っていないのでカニでやってるがアタリが全く無い
このような状況も多々あります。そんな事にならないよう、普段から意識してイガイがありそうな場所を詮索するのもこの落とし込み釣りの醍醐味でもあります。
このイガイが付き始める頃からおチヌ様の主食はイガイに変わり始めます。もちろんそれ以外の餌も食すとは思いますが、
その時期、釣り場に応じた餌を使う事でおチヌ様を釣り上げる確率もあがると思います。
また、全くイガイが付いてない堤防でおチヌ様を釣り上げて胃の中を確認してみたらイガイがびっしり入ってる。そんなこともあります。
そういった時はその近辺で見つけれてないだけでイガイが付いてる場所があるのかも。
その場所を発見し、そこで落とす事が出来たら、もうウハウハかもですね(笑)
この文章を書いている10月中旬にはイガイはほとんど落ちてしまってます。しかし、この時期でもどこかにイガイがついている場所がある筈です。一見見た目はイガイが落ちてしまっていても、隠れた場所にまだびっしり!って言う事も無きにしも非ずです。
堤防によっては1年中付いている場所もあるとかないとか・・・
イガイの入手方法
シーズンになればあちこちの釣り場の岸壁などにびっしりと付いておりますので、タモの柄に専用の器具をつけてそれでカキカキすると、さほど苦労する事なく手に入れる事が出来ます。
しかし、気温、水温が上がるにつれてイガイは身が腐り、口が開いて落ちてしまいます。そしてどんどんなくなって行きます。そうなると採れる場所は限られ、その採れる場所を見つけ確保するのが重要になってきます。そういう場所は比較的直射日光が当たらない場所だったり、水深があったり、潮の当たり具合だったり色々な条件の下、そこにはイガイが他の場所より残っているのです。
イガイの少なくなってきた時期に、イガイの取れる場所を見つけると落とし込み釣り仲間の間ではヒーローになれますよ(笑)
保存に関しては採取したものを冷蔵庫に入れて保存すると2,3日は持ちます。しっかりとした飼育環境があれば飼育も可能かと思いますが基本的に長持ちしませんので都度採取する方が賢明です。
フジツボ
イガイが落ち始める時期から新しいフジツボがその上に付き出します。
イガイを採取するとそれに小さいフジツボが付いてたりします。
私のイメージとしては、イガイの無い代用品として秋の中盤から春にかけての餌という感じです。
基本的に探せば1年中色々な所に付いているものですが、新しくフジツボが付き始める時期にそれを使って爆釣って言う事も・・・
私は最初(と言ってもごくごく最近まで)フジツボでおチヌ様が釣れるなんて信じられませんでした(笑)
イガイでの実績が良かったイメージが強かったのでイガイがなかなか取れにくくなったこの時期にフジツボに餌が変わっていくんだよと教えてもらったのですが、、どうも不安で(笑)しかし、先日フジツボを使って釣行してきたのですが、これがもうウハウハでした!やっぱりその餌で実際に釣ってみないと実感がわかないですね。
フジツボの入手方法
基本的にイガイの付いてる場所にフジツボが入れ替わってつくイメージなのでどこでもとれますが、フジツボを割らないように丁寧に取ります。マイナスドライバーやスクレパーなどを使ってやると比較的取りやすいです。また、岸壁などに付いているものはそうやって採取するのですが、岸壁や岩などよりもタイヤなど柔らかい所に付いているフジツボの方が軟らかく、採取しやすいです。そういった場所に付いているフジツボは軍手をして直接採取します。
ミドリイガイ
愛知県方面では比較的有名な餌ではありますが、関西においては取れる場所も少なく、イガイを取った中に数枚混じっている位のもので関西ではあまりメジャーな餌では無いようです。
しかし、大会などでほとんどの人がイガイで落としプレッシャーがかかりなかなかアタリを貰えなかった状況の時にこのミドリイガイを落とすと食ってきた。という話もあります。
パイプ虫
数年前まではどこの堤防にも大量についていたそうですが、私が落とし込みを始めてからまとまって付いているのを見た事がありません。
冬の時期にパイプ虫で大爆釣という事も聞いた事がありますが、自身が使用した事が無いのでなんともいえません。
イガイなどに混じってクズパイプと言われるパイプ虫のかけら等は比較的簡単に取れますが、まとまって付いている場所はかなり限定されているようです。
大会などでは、このパイプ虫を使用した方が上位に入るという事もありました。
青コガネ
冬の食いが渋い時に、サイズも他の虫エサに比べて大きく、低水温でもしっかりとアピールしてくれるこの青コガネはかなり重宝します。へち釣りや前打ちでの底狙いでステイする時などにかなり有力な餌になります。
青コガネは他の虫エサに比べて値段は高いので代用として青イソメ等も使用する方もおられますが、低水温で青コガネ以外の虫エサは弱くすぐに交換が必要になる事を考慮すると
あまりコストパフォーマンスは変わらないのではかというのが個人的感想です。
2017年冬に前打ち、超前打ちでの底ステイでこの青コガネを使いかなりの釣果を上げました。
その他の餌
制作中
まとめ
餌の重要さ
おチヌ様は1年中釣れるのですが、その時期、場所等に応じた餌を使う事によって、より釣果を上げる事が出来る様になります。
いわゆるマッチザベイトです
餌を見つける、そして採取できることが釣果に繋がるとも言い変える事が出来ます。特にイガイなんかは、自分だけの採取場所があれば周りに差をつけれますよ!
逆に餌を見つける事が出来なければ、周りに頼るか、売っている餌、若しくは疑似餌に頼る事になります。そうなると、周りの人にも
「なんで私ばっかり餌取ってあげなあかんねん(*´▽`*)」とめんどくさがられる事もでてきますし、気持ちよく釣りもできません。
先ずは自身で一生懸命探してみて、それでも無いのであれば仲間に頼る事もできるでしょう。
または、仲間内で協力して餌を集めたりするのも一つの手だと思います。
落とし込み釣りをする=餌の確保が重要
という事です。
その餌が簡単に採れる時期は良いですよ。しかし、見つけるのも難しい時期に、
「イガイってどこで採れるんですか?」
と聞いても、それは簡単に教えてくれるものではありません。みんな苦労して見つけてるんです!
こんな餌で釣れるんや
そして、イガイにしろ、フジツボにしろおチヌ様を釣り上げる為の独特の餌なので、
こんなのでほんまに釣れるんかいなぁ・・と初心者の方の中には疑問を持つ方も多々おられるかと思います。
私もその一人でした。それもあり最初の方は虫エサやカニを使っていたのですが、、虫エサやカニはエサ取りが多く、おチヌ様以外の魚(フグやらガシラやらなんやらかんやら..etc)も食ってきますのでおチヌ様に餌が届く前になくなってしまう事も多々あります。
エサ取りの少ない時期や場所でそれを使うのは良いですが、餌取りが多い場合は独特の餌(イガイ、フジツボ)を使う事によって、餌取りは食ってこないので、アタリがあるという事はほぼおチヌ様です。
逆に言えば、おチヌ様の活性が悪い時にはほぼアタッて来ない状態になります(笑)
しかし、狙いはおチヌ様なので問題無いはず。
私が最初始めた頃はアタリが無いのも寂しい・・とか思っていましたが、
今となっては他のアタリがめんどくさくなり、おチヌ様のみで良いと思う様になりました。
そして、半信半疑で餌としてイガイやフジツボを使用し、落とし込み釣りをし、初めておチヌ様を釣り上げる事が出来た時、それは疑問から確信に変わり、そしてとてつもない喜びと達成感。そして、その餌(イガイ、フジツボ)に対する信頼感と安定!半端ないです(笑)
初心者の皆さん。先ずは信じれなくてもイガイやフジツボで落とし込み釣り(総称)やってみてください。必ず釣れますよ!